中高年の高血圧は、ほとんど自覚症状がありません。気づかないうちに動脈硬化が進み、脳卒中・心筋梗塞・腎不全などになり、死に到ることもあります。
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中高年になると、最高血圧と最低血圧の差が大きくなる人が多いのが特徴の1つです。 これまでは、中高年になって血圧に上下の差が大きくなるのは老化現象と思われていました。しかし、これは老化ではなく、動脈硬化が原因ということが分かってきました。事実、上下の血圧の差が大きい人は脳卒中や心筋梗塞になりやすいことがはっきりしています。 ですから上の血圧が高い人は下げなければいけないというのが最近の高血圧治療の方針です。
中高年になると血圧がとても変動しやすくなるというのも、特徴の1つです。ちょっと怒ったり興奮したり、緊張すると、あっという間に血圧が上がってしまいます。そういうときに血圧を測っても、正しくその人の血圧を測れません。医師や看護師の前では急に血圧が上がる「白衣高血圧」も、高齢者ほど多いようです。また反対に、職場では高い血圧で、診察室では低い血圧となる「職場高血圧」も中高年で増加しいています。
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血圧変動は、動脈硬化によって血管が固くなっていることを示しいています。柔軟な血管なら、心臓から押し出される血液量が増えても血管が膨らみ、血圧があまり増えません。固くなった血管は、心臓からの血液量の変化に対応できないため血圧が上がるというわけです。
男性の高血圧が見つかり始めるのは40代ですが、女性は55代後半からです。女性は、女性ルモンのエストロゲンの働きで血管が柔軟に保たれていますが、閉経でエストロゲンの分泌がなくなり血管が固くなるわけです。高血圧による動脈硬化の進行も、女性は男性よりも遅いけれども、徐々に追いつき、75歳くらいになると男女差がなくなります。
血圧は、家庭でなら緊張のない状態で測定でき、健診ではわからない、本当の血圧の変化が分かります。血圧測定の意義は、そのときの健康状態を知るということに加えて、将来起こるかもしれない脳卒中や心筋梗塞などの血管病を予防することです。高血圧が進行すると、動脈硬化が進み、血管が固くなり、詰まったり破れたりします。それらが起こる場所によって脳卒中・心筋梗塞・腎不全などになるわけです。
サイレント・キラー(静かなる殺し屋)とも呼ばれているように、高血圧には自覚症状がほとんどないからこそ、血圧測定が重要なわけです。
血圧は、普通、朝に一番高いので必ず朝測りましょう。そして可能ならば、夕方、夕食前、風呂に入る前にも測りましょう。測定器具は、手首で測るものより、上腕で測るものの方が正確です。測るとき、少し間をおいて緊張を解いてから測定してください。
筆者も、心筋梗塞で救急車で運ばれたことがあります。人によって症状は違うようですが、私の場合、心臓から血が行かないために心臓から手足に外側にしびれが広がっていくという印象でした。幸いなことに意識があり、自分で救急車を呼びました。